HAPPY BERRY

うみのDIARY

日々思ったこととか

「おとぎのかけら」

西洋童話を題材にして、それを現代風にアレンジしたもの。
ヘンゼルとグレーテル、みにくいあひるの子、白雪姫、マッチ売りの少女、ハーメルンの笛吹き、眠り姫
……だったかな。

まあ童話でも結構悪役が死んだり主人公が死んだりするんですけど。
それを現代風にアレンジしたものだから、普通にそういう薄暗い感じになります。
虐待殺人、いじめ、嫉妬、売春、不倫、痴呆……がテーマに。
だいたい性的な要素が入ってくるのですすんで子供には見せられない。
読んでいて、なんでもかんでも性的にしすぎじゃない!?と思ったけど、でももともとの題材を考えると、こうならざるを得ないよなあ……と。

一番胸くそ悪かったのがハーメルンの笛吹きテーマ。集合恐怖症には耐えられないであろうおぞましい表現。
文章でここまでの嫌悪感を抱かせるのってすごい。

アングラネタばっかりなのでほぼほぼ登場人物に共感できないのだけど、眠り姫のテーマには唯一共感できる部分があったかな。
ただ待つために眠るということ。
来る事が確定している未来を待つ眠りには意義があるが、現実逃避の眠りと混同してはならないということ。

ヒキニートになると睡眠時間長くなるでしょう。
あれは完全に現実逃避、かつ体力が落ちていることに起因する後ろ向きの眠りだ。

#読書

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